私は仕事から離れて8年ほど経ちます。
その間、出産育児と大きなライフイベントはありましたが
ほとんど家事と育児だけしてきて、接するのはほぼ身内のみでした。
引きこもりです。
そんな私がもう一度社会と繋がりたいと思い社会復帰に向けて就労移行支援を利用して6ケ月ほど経過しました。
私もうそうですが、様々な事情があって仕事を辞め社会との繋がりが断たれてしまった方もいらっしゃると思います。
引きこもっていて幸せかというと決してそうではありません。
社会との繋がりを一度失ってしまってからは、これでいいのかな?世間に置いて行かれるような焦る気持ちを常に抱え、日常のやらなけばならないことに追われて8年もの月日が過ぎてしまいました。
8年って長いですよね。
元々働くこと自体は好きですが、人間関係や体力的な問題でなかなか定着せず。
本当はこうなってしまわないように正社員で働いて妊娠しても産休育休取って・・・なんて考えていましたが思うようにいかずに今に至ります。
以前の私なら無茶をしてすぐにでも仕事を始めちゃうところですが、私が倒れてしまうと夫や息子に迷惑をかけてしまうのでそんなことはできません。
決して無理することなくスモールステップを心掛け、まずは【就労移行支援】という制度を利用してみることにしました。
気づけば6ケ月経過していたので経験談として書いてみたいと思います。
就労移行支援について
就労移行支援とは
障害のある方の社会参加をサポートする、国の支援制度で障害者総合支援法という法律があります。
就労移行支援は、障害者総合支援法に基づく就労支援サービスのひとつです。
一般企業への就職を目指す障害のある方(65歳未満)を対象に就職に必要な知識やスキル向上のためのサポートをおこないます。
就労移行支援の利用料
就労移行支援の利用料です。
ほとんどの方は無料で利用できるのではないでしょうか。
※画像は厚生労働省HPよりお借りしました。
また、利用料がかかってしまう場合でも事業所によって利用料を負担してくださる場合があります。
(私がそうです)
そのような方は事業所の方に一度相談してみることをお勧めします。
また、利用料の負担の無い事業所さんもありますので、諦めず探してほしいなって思います。
就労移行支援を始めるために必要な物
就労移行支援制度を利用する際には
【障害福祉サービス受給者証】が必要です。
医師の診断書があれば取得できます。
障害者手帳は必ずしも必要ではないとのこと。
私は事前に障害者手帳を取得していたので、それを持って役所で申請しました。
就労移行支援メリット・デメリット
私が実際に利用してみて感じたメリット・デメリットについて書いてみたいと思います。
メリット
・社会との繋がりができる。
・自分のペースで少しずつ社会復帰のリハビリができる。
・生活のリズムを整えられる。
・自分が無理なくできる仕事量はどの程度なのか把握できる。
デメリット
あくまで私が利用している事業所では、ですが。
緩いので(主婦にとってはありがたい)社会復帰に繋がるのか疑問を感じる。
ですが子供の対応などですぐいっぱいいっぱいになる私には本当にありがたい緩さです。
始めるための流れ
就労支援事業所を探す
ポイントはやはり無理なく通えること。
あと作業内容に興味を持てるかも大切です。
改めて調べてみたところ、交通費とランチ代の応援制度がある事業所さんもあるようです(*^^*)
交通費とランチの応援制度あり。
通所する場所に制限などもなく、どの地域からも利用できるとのこと。
首都圏中心
特例子会社が運営しているそうです。
実際に障害のある方が運営しているとのことで、安心感が持てそうです。
北海道から沖縄まで全国80箇所以上に事業所があります。
オンライン講座が充実しているようです。
障害別のトレーニングが受けられます。
IT・Web制作のスキルを身につけるコースもあるそうです。
興味のある事業所へ問い合わせ
興味のある事業所を見つけたら、電話などで問い合わせます。
数か所問い合わせてみましたが、どの事業所の方もすごく丁寧に対応してくださいました。
最初は問い合わせするのも緊張しますが、そこは色々理解されているので安心して大丈夫だと思います。
役所に手続きに行く
書類を提出して終わりかと思いきや、個室で役所の方にかなり長いヒアリング受けました。
大体小一時間ほど。
ヒアリングの内容は体調や困りごと、今後の目標など。
私は事前に連絡などせず直接行ってしまったのですが、役所の方にかなり時間を割いてもらうことになるため、電話で問い合わせしてから行った方が良いと思います。
事業所に手続きが終わったことを報告して開始
ヒアリングと申請が終わったら通いたい事業所の担当の方へ連絡します。
今後のスケジュールなど調整してもらい、開始できる日を待ちます。
就労移行支援を継続してみた感想など
私の利用している事業所は全て在宅でできるシステムなので、実際に通所したりすることは無いのですが、それでも作業を通して社会と繋がるというのはとても大事なことだと実感しています。
育児と家事だけしていた頃に比べるとどこかに所属しているという安心感もありますし、少しずつ前に進んでいるという実感もあるため、以前のような閉塞感や孤独感は多少和らいでるように感じます。
何もしていない頃に比べると雲泥の差です。
もう少し自信がついたら次は障害者枠での仕事も探してみたいと思います(*^^*)